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日和見主義者のメモ帳


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2024/05/19(Sun)11:05

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トゥボリ族

2006/09/23(Sat)01:36

 火山のクレーターにできた湖で、トゥボリ族の踊りを見た。腰に鈴がついていて、女性が動く度に、山に囲まれた涼しい空気の中に、鈴の音が響く。楽器にはスピリットが宿っていると考えられているため、踊りがはじまる時、終わる時に、女性がそっと楽器に指を触れる。夕方、雨が降ると、人々は熱帯系の大きな葉っぱを傘代わりにして歩く。

 フィリピンは、アジアでは珍しく、キリスト教が支配的だが、何十もの人種が混在している島嶼国家。エリアが変われば言葉も違っていて、タガログがすべてというわけではない。スペインとアメリカの支配下にあったため、Reyes, Rizalといったスペイン系の名前が多い一方で、英語がアジアで一番通じる。そういう理由からか、食べ物を除いては伝統的なものに触れる場面が少なかったので、トゥボリの集落は興味深かった。

 そうはいっても、今はマニラ郊外のマカティにいる。完全にビジネスの街。危険地帯といわれるエリアからは離れたものの、やたら高いレストランかファーストフードのJolibee、あとはフランチャイズばかり。つまらない。

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No.18|フィリピンにてComment(0)Trackback()

Balut

2006/09/21(Thu)19:24

General Santosのストリートフードの店で例の卵「balut」を食べる友人たち。

 アベルは太ったおっさんだが、ものすごい人脈の持ち主で、頭の回転がやたら速い。ミンダナオの山間部に入る時に、アドバイスをくれた。市長になればいいのに、と思うくらいの人物。

 黄色いシャツのマークは、奥さんが美人だ。おれの携帯番号を勝手に知り合いに教えるもんだから、知らない女の子から深夜に「これから行っていいか」とテクストされて焦った。ビリヤードで負けたが、いい奴だ。

 白シャツのマルセリーノは、Mr.Universityにもなった、山間部出身の男前。2か月前に知りあった彼女と遠距離恋愛を続けつつ、働いて9人の兄弟と両親をサポートしている。

No.17|フィリピンにてComment(0)Trackback()

何もかもが旨い

2006/09/21(Thu)00:19

 昨日はジェネラル・サントス郊外のビーチに出かけた。漁港の近くなので、それほどきれいな水ではないけど、久々の波の音。使われていないバーカウンターで原稿を書く合間に、小さな屋台でコーラを買ったら、外国人が珍しいらしく、子供たちが話しかけてきた。もちろん、タガログはわからないし、向こうも英語がわからないので、まったくコミュニケーションは成り立たなかった。「ありがとう」という意味の言葉を10回くらい言った。

 しかし、食べ物がやたら旨い。今日はレイク・セブまでマークの車で足を伸ばしたが、ティラピア(また名前間違ってるかもしれない)という魚が旨い。刺し身、フライ、煮物と、ティラピア三昧。その地域に住むツボリ族の人にも会えた。夜は再びラプラプのシニガン。シニガンというのは、魚と香草を一緒に煮込んだスープで酸味が強い。これをご飯と一緒にいただく。極め付きは、バルー。ようするにゆで卵なんだけど、中に羽化した鳥がいる。16日から18日くらいが食べ頃らしく、日数が経つと、羽毛が生えていたりする。相当拒否したものの、地元人にほとんど無理やり食べさせられた。食べると、拍手が起きた。滋養強壮にいいらしい。旨かった。

 こっちの食べ物はどれも旨い。食べる度に幸せを感じる。フィリピン料理って、来るまではまったくイメージが沸かなかったけど、体にも舌にもよろしい。

No.16|フィリピンにてComment(0)Trackback()

山奥、鉈、携帯メール

2006/09/18(Mon)23:43

 今回の旅は、ある事件について調べるのが目的なのだが、事情を知っているとの情報を得て捜したのがこのおじさん。別の中国系のおじさんが居場所を知っているというので、国道から畑の中を歩いて着いた山村に、このおじさんがいた。「この辺には山下財宝を探しに外国人がたまに来るけど、日本人はあんたが初めて」だそうである。

 おじさんはまだいいが、胸に漢字で「奮闘」と書いたTシャツを着たムキムキの男が、刃がむきだしの鉈を持って近づいてきた時には、ちょっとびびった。かと思えば、木々の間から幼稚園児くらいの男の子がおもむろに白馬に乗って現れたり、機関銃を持った軍人に止められたり。日本と共通する光景といえば、誰もが携帯でひたすらメールを打っていることくらいだ。

 アメリカの携帯を持って行っただけだったので、プリペイドを本日購入。さっそく、知り合った人からメール(こちらではテクストと呼ぶ)が届き始める。一部の富裕層をのぞけば、賃金だってそんなに高くはないのに、各地に携帯電話屋が乱立している。一番安いプリペイドでも2500ペソ(約5000円)。プリペイドでなければ、月に2500ペソの基本使用料に、通話料金がかかる。係数はけっこう高いと思う。で、人々は店先で、無理やり3人乗りした原付の後部座席で、馬の背中の上で、ちまちまとテクストを打っている。ちなみに、ノキアとソニー・エリクソンが支配的なようだ。

No.15|フィリピンにてComment(3)Trackback()